今回はライ麦粉を使ったパンを作ってみました。
パナソニックのホームベーカリー〔SD-BMT1000〕で焼いています。
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ライ麦とは?
ライムギ属のイネ科の植物で別名を「黒麦」ともいいます。寒冷地や土壌が痩せている所でも育つため、小麦の生産に不向きな東ヨーロッパや北ヨーロッパなどで栽培が行われています。
ローマ帝国時代にはライ麦は貧困者が食べる食料として一時期栽培が減ってしまったことがありました。
ところが、ローマ帝国の北部は小麦の生育が悪く、ライ麦の面積が多くなったためライ麦中心の栽培が始まりました。
そして16世紀にはライ麦の生産が北ヨーロッパで盛んになり輸出もするようになっていきました。
18世紀になると、イギリスで産業革命が行われ、それに伴って小麦の生産が多く行われるようになりました。
小麦の生産が増えたことで、ライ麦の生産は激減していくのです。
しかし、現在は健康の意識が高まってきたことで又ライ麦が見直されてきています。
ライ麦の栄養価
強力粉 | 全粒粉 | ライ麦粉 | |
ビタミンB1 | 0.10 | 0.34 | 0.15 |
ビタミンB2 | 0.05 | 0.09 | 0.07 |
カリウム | 80 | 330 | 140 |
カルシウム | 20 | 26 | 25 |
リン | 75 | 310 | 140 |
鉄 | 1.0 | 3.1 | 1.5 |
ナイアシン | 0.9 | 5.7 | 0.9 |
ビタミンB6 | 0.07 | 0.33 | 0.10 |
食物繊維 | 2.7 | 11.2 | 12.9 |
強力粉と比べると圧倒的に全粒粉やライ麦粉の栄養価が高いことが分かると思います。
パンとしてのライ麦
強力粉に比べて栄養があるライ麦粉ですが、現在では流通が難しくなってしまいました。
何故か?
ライ麦粉でパンを作ろうとすると、強力粉のように膨らみません。それはグルテンが少ないからなんです。
ライ麦粉だけでパンを作ると膨らまないばかりか、固くて食べにくいのです。
味も強力粉で作ったパンの方が甘味があって美味しいので徐々に需要がなくなり、生産も少なくなってきたというのが理由の一つとしてあるようです。
現在では健康ブームから再び見直されていますが、あまり生産されていないために買うのが難しく、強力粉より高価な食材となってしまいました。
強力粉と混ぜたり、レーズンを入れたりで美味しく!
そんなライ麦粉ですが、健康食とあらばぜひ利用したいものですね。ライ麦粉はグルテンがないですが、強力粉と混ぜることで膨らませることが出来ます。これは全粒粉の扱いと似ていますよね。
全粒粉もこれだけでは膨らみが足りません。そこで、強力粉を足してあげます。
又、ライ麦粉でパンを作る時は中に入れる具材を工夫するとより食べやすくなります。例えばレーズンを入れてみたり、ドライフルーツなども良く合うと思います。
ドライクランベリー&マロンライ麦パン
材料と作り方
材料
強力粉 | 125g |
ライ麦粉 | 125g |
バター | 5g |
砂糖 | 大2 |
塩 | 小1 |
プレーンヨーグルト | 85g |
水 | 80g |
アーモンドプードル | 20g |
ドライクランベリー | 20g |
栗の甘露煮(小さく刻んでおく) | 55g |
ドライイースト | 小1/2 |
作り方
1.ドライイースト、ドライクランベリー、栗の甘露煮以外をケースに入れる。
2.ドライイーストはイースト容器に入れて、メニュー「11」、レーズンあり、手で入れるでスタート。
強力粉だけのパンよりも高さはありません。そして重さはずっしりとしています。
ヨーグルトのさわやかな味
水分の半分をヨーグルトにしたためさわやかで食べやすいパンになりました。ドライクランベリーの酸味も効いてさらにさわやかになりました。
又、栗の甘露煮が加わることで、少しだけ甘く噛み応えが出ました。
ライ麦パンの場合は具材にこだわって作った方が食べやすいと思います。粉自体が強力粉と違って甘味がなく、独特の匂いもあります。
でもそれは自然の匂いであり味なのです。
健康を考える方は小麦粉でパンを作るよりもライ麦粉や全粒粉で作る方をお勧めします。
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