ご飯パンに「とろろ昆布とワカメ」を入れてみました。
ご飯パンだからこそ海草が合う?
普通だとご飯とパンって一体何? と思いますが、以外と相性はいいんですよ。最もご飯だけでなく、強力粉も使うのですが。
 強力粉にご飯を追加するととってもしっとりしたパンが出来上がります。これに具材を入れるとしたらやはり「和」の素材となりますよね。
 チョコチップとかオレンジピールでは合いそうにありません。
 そこで海草を入れてみたらいいのではないかと思い、とろろ昆布とワカメのパンを作ってみたのです。
 ワカメは乾燥のカットワカメを戻して使いました。戻そうか、乾燥のままで使おうか、迷いましたが今回は戻すことにしました。
パナソニックのホームベーカリー〔SD-BMT1000〕で焼いています。
 ⇒パナソニックのホームベーカリー〔SD-BMT1000〕の記事はこちらから
材料と作り方
材料
| 強力粉 | 210g | 
| ご飯 | 200g | 
| 砂糖 | 大2 | 
| 塩 | 小1 | 
| 水 | 120g | 
| ドライイースト | 小3/4 | 
| とろろ昆布(カットしておく) | 10g | 
| 乾燥カットワカメ(水で戻す) | 30g | 
作り方
1.ドライイースト、とろろ昆布、カットワカメの他をケースに入れる。
 2.ドライイーストはイースト容器に入れる。
 3.メニュー「8」、レーズンあり、手で入れる、ふつう、焼き色標準でスタート。
4.メロディが鳴ったらとろろ昆布とワカメを入れる。
5.再度スタートボタンを押す。
6.4時間後出来上がりです。
所々にワカメの黒い物が見えます。では切ってみましょう。
ワカメがちゃんと入っていますね。見るからにしっとりしているでしょう?触ってもふわふわで、しっとりとしています。
 だけどとろろ昆布は何処へいってしまったのか、たぶん溶け込んでしまったようです。
不思議な味
面白いというか、不思議というか、今まで食べたことのない味でした。しっとり感が強いです。
 戻したワカメととろろ昆布だから水分が多くなってしまったようです。こんな時は水の分量を減らす方が良いのかもしれません。
 ワカメはもう少し小さく切った方がより食べやすくなりそうです。ご飯をパンにするとご飯の味はしません。
 水気があるので湿り気のある食パンが出来上がると言う感じです。パンだとパサついて嫌だという人には食べやすいと思います。
とろろ昆布はというと、存在が見当たりません。元々柔らかいので中に溶け込んでしまった?
とろろ昆布とは?
とろろ昆布とはマコンブやシリコンブをブロック状に固めてから薄く糸状に切り取ったものです。
とろろ昆布が作られたきっかけは、江戸時代に北海道で生産された昆布を他の港に運ぶ祭、真ん中にカビが発生したことから始まります。
 当時はカビを防ぐ技術がなかったのです。そこで、カビの生えていない表面を薄く削りとったのが最初だといわれています。
 カビの生えてしまった中心部を当時は廃棄処分にしていましたが、現在は白板昆布として利用されています。
とろろ昆布と似たものにおぼろ昆布というものもあります。これは板状に削る昆布で、とろろ昆布よりは手間がかかるため高級品となっています。
 生産は富山県が最も多く、郷土料理も数多くあります。
 利用としてはうどんに入れたり、お吸い物に入れたり、ご飯に敷き詰めた弁当、おにぎりなどに使われています。
昆布のネバネバは優秀!
昆布にはアルギン酸という成分があって、これが人の体にとっても良いのです。
 どう良いのかというと、中性脂肪を排除して血液をきれいにする働きがあるらしいのです。
 しかも普通の昆布よりとろろ昆布の方が2倍位効果があるというのです。
 何故普通の昆布より栄養価が高いかというと、昆布の加工にあるのです。
 先程も言いましたが、とろろ昆布は普通の昆布を重ねて糸状に削りとって出来ます。この薄さが重要なのです。
 昆布の細胞よりずっと薄くて、0.01mmとなるので、細胞と細胞のすき間にあるネバネバ成分や旨み成分を集中して取り出すことが出来るのです。お吸い物にとろろ昆布を入れると「だし」を入れなくても美味しく頂けるのはそのせいなのです。
 昆布は固くて「だし」に使うとその後利用しにくいですが、とろろ昆布なら柔らかくて使いやすいですよね。
 お吸い物以外にもご飯パンとして利用しても栄養が摂れて良いのではないでしょうか。ぜひお試しください。








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