以前、アンチエイジングについて大まかに述べました。今回は第2弾として、食べ物について考えたいと思います。
⇒老化防止対策(アンチエイジング)とは? | 60代からのアンチエイジング第一回
食べ物
健康であることはアンチエイジングにとって非常に大切な要素です。体が健康でなければ長生きはおろか楽しい人生も送れません。
それでは健康を維持するためにはどうしたらよいでしょうか。
毎日の食事に気を使うということになりますよね。バランスの良い食事、量、食べ方が健康で長生きをするために大事ですね。
バランスの良い食事
バランスの良いとはどんなことでしょうか。
それは、炭水化物、たんぱく質、脂質の三大栄養素に加えてビタミン、ミネラルを加えて五大栄養素と呼ばれる食物を偏り無く取るということです。
なかでも積極的に取りたい食物はGI値の低い食物です。GI値とは血糖値の度合いを示す指標のことです。
GI値の低い食品
50以上 玄米、そば、ライ麦パン、全粒粉パン、全粒粉パスタ、さつまいも等
40以上 肉類(豚、牛、鶏、羊)、魚介類、豆腐、グリンピース、ごぼう、にんにく、メロン100%オレンジジュース等
30以上 卵、枝豆、えんどう豆、納豆、ナッツ類、りんご、オレンジ、トマト、たまねぎ、バター、チーズ、ブラックチョコレート等
20以上 牛乳、ヨーグルト、きのこ類、小松菜、きゅうり、アボカド、大根、ブロッコリー、ピーマン、なす、いんげん豆、こんにゃく、春雨等
20以下 ほうれん草、くるみ、コーヒー(ブラック)、紅茶、ひじき、海藻類等
これらは、アンチエイジングのためにぜひ取り入れたい食物です。
GI値が高い食品
100 ぶどう糖(注射)
90以上 白砂糖、食パン、フランスパン、菓子パン類、じゃがいも等
80以上 黒砂糖、精白米、もち、うどん、そうめん、ビーフン、ショートケーキ、ドーナツ、せんべい、こしあん、はちみつ、にんじん等
70以上 クッキー、メープルシロップ、ベーグル、赤飯、胚芽米、つぶあん、とうもろこし、山芋、すいか等
60以上 アイスクリーム、里芋、長いも、バナナ、パイナップル、栗、かぼちゃ、パスタ(乾)、中華麺等
国産の果物は甘みが強いので、GI値が高めの物が多い傾向にありますので、控えめにした方がよさそうです。
おいしい物はGI値が高いんですね。調理法によっても、GI値は変動しますからあくまでも目安として下さいね。
GI値が高い食物で、にんじんが高いのは意外に思いませんか。これはGI値の測定方法と関係があります。
にんじん100g中には糖質が9.1gあります。GI値はブドウ糖50gを飲んだ時の血糖の上昇と同じ50gの糖質を含む食品を食べた時の血糖の上昇速度を比較したものです。
簡単に言うと、にんじん500gを一度に食べた時と同じ値となります。日常でこんなに沢山のにんじんを一度に食べることはないですよね。
それににんじんはβーカロチンがたくさんあるすばらしい食物なので、これを食べないのは反って良くないです。にんじんをゆでて食べると、GI値が下がりβーカロチンの量は増えます。
又、生のにんじんはGI値が低いという実験結果が出ているので、他の野菜とサラダとして摂取するようにしたいものです。
このように、調理方法を変えれば、GI値も低くなる食物もあります。例えば、パスタをクタクタにゆでてしまうと、GI値が高くなりますが、アルデンテでゆでるとGI値が下がるという風に調理法によって、変動します。
食べたい食品
先程はGI値ごとの食物を挙げてみましたが、具体的に食べたい食品とあまり食べない方が良い食品を挙げてみましょう。
GI値が低い食品を見分ける方法として、茶色の食品を思い浮かべましょう。例えば白米。白い米より茶色、すなわち玄米やライ麦を取り入れるのです。
茶色の食物はGI値が低いので、血糖値が上がりにくいのです。
「うどん」より「そば」にするというように。「そば」は茶色の「そば」でなくても良いのです。
納豆
茶色といえば代表的な食品に納豆が挙げられます。納豆のネバネバはムチンという物質で、ご飯と一緒に食べると、糖分の吸収を遅らせてくれます。ご飯がGI値が高いので、納豆を一緒に食べれば血糖値を抑えることが出来るのです。
又納豆にはナットウキナーゼという物質があって、血液をさらさらにする働きがあります。脳梗塞、心筋梗塞、認知症の予防にも良いと言われています。
そして、スペルミジンというアンチエイジングにとっても良い物質があることが分かりました。オーストラリアのフランク・マデオと言う研究者が発見したそうです。こんな身近な食品でアンチエイジングができるなんてうれしいですね。
干ししいたけ
生しいたけより干ししたけの方がビタミンDが豊富である。ビタミンDはウイルスに抵抗するために必要な物質です。最近は色んなウイルスが蔓延していますが、それらに抵抗出来る強い体を作るのにはビタミンDが欠かせません。ビタミンDは日光を浴びても作られますが、当たりすぎると、皮膚がんになる可能性もあります。食べ物から摂取した方が安全ですね。
卵
卵は8種類の必須アミノ酸をすべて含んでいるので、非常に優秀なたんぱく質です。コレステロールの心配がありますが、一方でコレステロールを下げるレシチンという物質も存在します。
手軽に摂取できるたんぱく質としてぜひ取りたいものです。
肉
肉もGI値が低い食物です。ビタミンBを含んでいて、アンチエイジングには良い食品です。長寿と言われる人の中には肉好きが多いのも納得ですね。
お酒
赤ワインがお勧めです。
赤ワインには、ポリフェノールという物質が含まれています。ぶどうの皮にはレスベラトロールという物質が含まれており、これがアンチエイジングに効果があるとされています。
りんご
りんごの皮や玉ねぎにはケルセチンという物質が多く含まれており、アンチエイジングに良い食物です。ケルセチンはポリフェノールと同じような性質があります。特にりんごは皮ごと丸かじりにすると良いみたいですよ。
ちゃんと洗ってから食べましょう。
色の濃い野菜
ほうれん草、にんじん、かぼちゃ、ブロッコリーなど、色の濃い野菜にはルテインという物質が含まれています。これはアンチエイジングに効く物質で、抗酸化力があり動脈硬化を防いでくれます。
温州みかんにもルテインという物質があり、ガン予防に効果があるといわれています。
又、ブロッコリーはアンチエイジングとしてはとても良い食物で、カロテン、ビタミンC、ミネラル、食物繊維が豊富です。ブロッコリーにはスルフォラファンという成分が含まれており、これは毒なんです。
ブロッコリーに付く虫はそのスフォラファンという物質で死んでしまいます。自分で毒を作って虫から守っているのです。
人間がブロッコリーを食べると毒にはならず、刺激となります。活性酸素や毒物への抵抗性を作ります。胃潰瘍や胃がんの原因であるピロリ菌を滅亡させる働きもあるのです。
乳製品
牛乳やヨーグルトなどの乳製品はアンチエイジングに効果があるといわれています。カルシウムがあるため、足腰が丈夫になって介護状態になりにくいという訳です。
ただ牛乳はカロリーが多いので気をつけた方がよいです。又牛乳が体質に合わない人もいるので、そういう人はヨーグルトで補うと良いそうです。
あまり食べない方が良い食品
白い食品
白米、食パン、うどん、白砂糖など。卵の白身は例外です。これらは、精製されたものなので、血糖値が上がりやすいのです。ですから、空腹時にご飯から食べると急激に血糖値が上がり、そして急激に下がるという老化を進行させてしまいます。
ご飯を食べる時は食べ方に注意します。最初に野菜や肉、魚を食べ、その後ご飯を食べるという順番にします。
マグロは控えめにしよう
マグロは水銀濃度が高いので、避けたほうがよいのです。お寿司のトロなどとても美味しいですが、あまり食べない方がよさそうです。特に妊娠中の女性は退治に影響があるので、避けたほうが良いそうです。
クッキー、ケーキ、ファーストフード、インスタント食品など
これらの中にはトランス脂肪酸という物質が含まれており、細胞の働きを狂わせてしまうのです。悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らしてしまいます。
まとめ
アンチエイジングには先程述べた食品で良い食品は積極的に取り、避けたい食品はあまり食べないようにする方が良いのです。そして、カラフルな食品を選んで食べることが大事です。
それらをバランス良く取り入れ、毎日体を動かすことこそ、アンチエイジングに必要な要素ではないでしょうか。
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