アンチエイジングの第4回として体作りを考えたいと思います。
毎日の動きが老化防止になる
私達は毎日、朝起きてから寝るまでの間、色々な動作をしています。この毎日の何気ない動きも老化防止となるのです。
アンチエイジングの一つとして「運動」は必要な要素です。「運動」というと、ジムに通って筋トレをするハードなイメージがありますが、決してそうではありません。
主婦だったら、掃除をする、洗濯物を干す、買い物に出かけるなども体を動かしています。
通勤している人は電車やバスの乗り降り、自転車、外回りなども体を動かしています。
こんな何気ない動きが老化防止に役立つのです。
こまめに動こう!
現代は便利な世の中になって、あまり動かなくても事が済んでしまいます。買い物や通勤は車、駅やショッピングにもエレベーター、エスカレーターを使ったりします。
これを買い物は歩いていったり、自転車を使う。駅やショッピングは極力階段を使う。など、こまめに体を動かすことが大事です。
会社でもエレベーターは使わず、階段を使いましょう。私は以前仕事をしていた時、一階から4階まで階段を使って自分の仕事場まで行っていました。さすが、4階まではちょっと「きつかった」です。
でもそのちょっと「きつい」位が良いのです。4階に着いたときは「ああ!やっと着いた」と安堵と共に少しばかり疲れを感じます。
その疲れはクタクタではなく、「やれやれ」というような程々の疲れです。
このようなちょっと「きつい」位の運動量が老化防止に良いのです。
運動するとどんな良いことがあるか
運動すると、良いことが沢山あります。
贅肉が落ちスリムな体になり、筋肉がつく。骨が強くなり、血圧が正常になる。汗をかくから新陳代謝が活発になり、デトックス(体の中の毒素を除く)効果がある。よく眠れる。
このように健康を維持し増進させることが出来ます。
又、糖尿病や動脈硬化、心筋梗塞、脳血管障害、認知症、骨粗しょう症、ガンまで予防することが分かりました。
階段を登ると筋骨が増強し、エネルギーも消費する上に成長ホルモンも出ます。成長ホルモンはアンチエイジングに大きく役立ちます。
そして、外を歩く時はスタスタと歩きます。少し早歩きをするのです。だらだらと歩くよりは早歩きをする方が、心臓などの循環器、肺、神経、筋骨系など体の機能を活性させるのです。
太ると老ける!
太ると老化を進行させてしまいます。肥満によって内臓脂肪が増えると、悪玉物質が分泌され、体内にダメージが起こります。
逆にインスリンと協力して血糖値を下げてくれる善玉物質が減ってしまいます。
そうすると、空腹時でも血糖値が高くなり、すい臓が頑張ってインスリンを出そうとします。さらに進むと今度はすい臓がダウンしてしまいます。
こうなると、次々に症状が現れ、高血圧、高脂血症、糖尿病となり動脈硬化が起こります。最後は脳卒中や心不全、認知症など命に関わる重大な病気となってしまうのです。
それを防ぐためにも運動は必要不可欠となります。
昨今、健康診断でメタボリックシンドロームを発見するために腹囲を測定することが多くなってきました。食生活が欧米化して、脂肪の多い食品と摂る機会が多くなってきたということなんでしょう。
腹囲が男性は85cm以上、女性は90cm以上あって、空腹時の血糖値、血圧、コレステロールの3つの項目の内、2つ以上問題があるとメタボと判断されます。
体に付く脂肪は皮膚の下につく皮下脂肪と、内臓の回りにつく内臓脂肪があります。
男性は内臓脂肪がつきやすく、女性は皮下脂肪がつきやすいのです。それで、年をとると、女性は丸く太ることが多いのに対し、男性は手足は変わらないのにお腹だけ太るということが多くなります。
メタボはお腹回りのサイズが大きくなるばかりでなく、インスリンの働きが悪くなってしまう。血糖値を下げる働きを失うという深刻な症状なのです。
ですから、太るということはアンチエイジングとは程遠い体になってしまうのです。
これを避けるためにも日頃から運動の習慣をつけることです。
効果的な運動方法
それではアンチエイジングに効果的な運動を考えて見ましょう。
人の筋肉には赤い筋肉と白い筋肉があります。赤い筋肉は体の中でエネルギーを作るミトコンドリアがたくさん入っています。
一方白い筋肉はミトコンドリアが入っていない代わりに筋肉をつけることが出来ます。
赤い筋肉と白い筋肉を組み合わせて運動すればアンチエイジングに良い効き目があるのです。
赤い筋肉は有酸素運動ともいわれ、呼吸によって酸素を取り入れながら長時間続けられる運動です。
ジョギング、ウォーキング、水泳、エアロビクス、サイクリングなどです。
有酸素運動は体内の脂肪を分解させたり、インスリンの働きが良くなり、脂肪の燃焼を高める効果があります。
週二回、一回につき10分程度続けて行うのが理想です。
白い筋肉は無酸素運動で、筋肉を鍛えて成長ホルモンを出させる運動です。
筋トレなどは代表的な無酸素運動で、ジムなどでマシン・トレーニングやバーベルを使った運動があります。
しかし、必ずしもそれらの道具を使わなくても良いのです。自宅で腕立て伏せやスクワット、ヨガ、ダンベルを使った運動でも良いのです。
運動する時間がない?
良くそんな時間が無いなどという人がいますが、時間は作り出すもの。ほんのちょっとの合間をみて体を動かすことを習慣にしてしまえば良いのです。
例えば1週間に1回運動しよう!と決めたとします。何曜日の何時から30分は散歩に当てる。というように、習慣にするのです。
食事の前、30分を軽い体操に当てる、などです。こう決めると割と楽に出来るものです。
サークルやジムなどで、決まった日に仲間と運動するというのも一人ではくじけてしまう人は良いかもしれません。友達も出来るし、楽しく運動出来そうですね。
運動すると脳も活発になる
運動は体のアンチエイジングになるばかりでなく、脳を生き生きさせる効果もあります。
運動すると、脳内の記憶をつかさどる海馬の分裂を促進し記憶量を高めるそうです。これは認知症の予防にもなるのです。
新しいスポーツに挑戦するというのも脳の刺激にいいかもしれませんね。
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