今回はメロンパンを作ってみました。
パナソニックのホームベーカリー〔SD-BMT1000〕で焼いています。
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何故メロンパンって言うの?
メロンパンって本物のメロンが入っているんだと思っていませんか?
実は私は初め、本当にメロンが入っているからメロンパンなんだと思っていました。
ところが違うんですね。メロンパンは日本独特のパンの名前なんです。
パンとクッキーが合わさったのがメロンパンだと考えていいようです。
何故メロンパンというのかは、諸説いろいろあるようですが、有力な説として「マスクメロン」に似ているからというのがあります。
メロンパンはパンの生地にビスケット生地をのせて丸型に成型し、筋を入れて焼きます。
それが、ちょうど「マスクメロン」のようなのでメロンパンという名前になったといわれています。
実際にメロンが入っているわけではないのです。最もメロンパウダーのようなものを入れて作ってあるパンもあることはあります。
形は円形に成型する方法と楕円形、その他に成型するほうがあります。良く見かけるのは円形ですよね。
ですから必ずしもメロンパンの形がこうあるべきという概念はないのです。
食パンでメロンパンもあり!
そう考えると食パンのメロンパンだってあって良いのです。パン生地にビスケット生地をのせて焼けば良いのですから。
今回のメロンパンも市販のメロンパンと形こそ違いますが、ビスケットの生地をのせて焼いて作ります。
但し少し手間はかかります。最初にクッキーの生地を作って一旦冷蔵庫に冷やしておきます。
その間に下地の食パンをホームベーカリーでセットして途中でクッキー生地をのせて再度焼くのです。
以前の古いホームベーカリーだとクッキー生地を作って冷蔵庫に入れることは同じですが、パン生地を成型してクッキー生地をのせて焼くのはオーブンでした。
一度ホームベーカリーをセットしてしまうと、途中で開けることが出来ないからなんです。
このホームベーカリーは途中で蓋を開けて具材を入れたり出来ますから、このメロンパンも生地をのせて焼くオーブンの役割もしてくれるのです。
確かにパンを焼くのですからこういう機能もありですよね。年月を経て、研究したのでしょう。
比較的新しいホームベーカリーで途中で蓋を開けることが出来る機器だったら、メロンパンコースがなくても応用出来るのかもしれません。
但しホームベーカリーで焼くということは出来上がる形は当然食パンの形になります。これは仕方のないこと。
フランスパンの時と同じで本来フランスパンは細長いものが普通だというイメージがあります。
でもホームベーカリーで作ると当然この釜の形になるわけですから、食パンとなります。だけど味はちゃんとフランスパンの味なんですよ。
形にこだわらなければホームベーカリーだけで出来てしまうということです。
さて、前置きが長くなりましたが、早速メロンパンを作っていきます。
材料と作り方
メロンパンとクッキー生地と分けて書いてあります。今回は中にレーズンを入れてみました。
こんな所も自由にアレンジ出来ていいですよね。
材料(メロンパン)
強力粉 | 150g |
バター | 15g |
砂糖 | 大2 |
スキムミルク | 大1 |
塩 | 小1/2 |
冷水 | 90g |
ドライイースト | 小3/4 |
レーズン | 50g |
材料(クッキー生地)
バター | 50g |
砂糖 | 40g |
卵(溶いておく) | M1/2個 |
薄力粉 | 100g |
ベーキングパウダー | 3g |
バニラエッセンス | 少々 |
作り方
1.まず、クッキー生地から作っていきます。これはホームベーカリーを使いません。ボールに薄力粉とベーキングパウダーを入れておきます。
2.別のボールで室温に戻したバターを良く練ります。
4.卵を何回かに分けて加えて混ぜます。卵は半分残しておきます。
5.別のボールに入れた粉を加えて、粉っぽさがなくなるまでさっくりと混ぜます。
6.まとまってきたらラップに包んで冷蔵庫でねかせておきます。
7.クッキー生地をねかせている間に今度は食パンの方を作っていきます。ケースにドライイースト以外の材料を入れます。
8.ドライイーストはイースト容器に、レーズンはレーズン容器に入れる。
9.メニュー「15」で、レーズンあり、自動を選択し、スタート。
10.55分後に作業がありますと表示が出ます。これが10分後になったころ、冷蔵庫からクッキー生地を出して伸ばします。
ラップを間に挟んで麺棒で伸ばすとくっ付かないでいいですよ。
11.生地の片方に残しておいた卵を塗っておきます。
12.ピピと鳴ったら、パンの生地を真ん中になるように動かします。クッキー生地を卵を塗った方を下にして、パン生地の上にのせ、軽く押さえます。上に軽くメロンのように筋を付けます。
13.再度スタートします。
14.手間が掛かりますが、時間は2時間15分で出来上がります。
上のほうが少しビスケットのようになっているのが分かりますか。後からビスケット生地をのせたものです。
切ると
上の皮がビスケット生地になっていて、中は普通のパンとなっています。
食べてみると・・・
なるほど、まさしくメロンパンです。ビスケットのカリッとして、ちょっと甘い所がとても美味しいです。
食パンなんだけれど、メロンパン。なんだか不思議ですけど、先程のメロンパンのいわれを読んでいただければ納得かと思います。
もう少し筋をはっきりと付ければ尚メロンパンらしくなったかもしれませんね。
ビスケットの生地は直前まで冷蔵庫で冷やしておくのがコツです。
市販のメロンパンの形じゃなければ嫌だと言う人は一度生地を取り出して丸く成型してからビスケット生地をのせてオーブンで焼けば出来ます。
でもカットして食べれば同じことです。結構良い味ですよ。ぜひ作ってみてください。
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