胡麻の威力をパンにも!
健康に良い胡麻
胡麻は体に良いことは知っているけれど、食生活になかなか根付かないと思いませんか。
特に意識しなければ胡麻って使わないものですよね。
買い物をする時に農産物のコーナーを見て、「あっ、そうだ!胡麻胡麻!」と買うことが多いです。
というのも、胡麻を買ってもそのままじゃ使えないですからね。
炒りごまの場合、すり鉢ですらなければいけないし、そんな時間がないよって言う方もいらっしゃるでしょうしね。
確かに忙しい時に胡麻をするって仕事はとっても面倒なことです。
すり胡麻も売っていますが、香りは比べようにありません。胡麻をすり鉢ですっている時のあの香り、いい香りですよね。
すでにすってある物は、香りが全然ありません。
でも香りはなくても胡麻の栄養価は同じですからぜひ日常で食べたいものですよね。
胡麻ってどれだけ栄養があるの?
ではどう栄養があるのでしょうか。そもそも胡麻は何から出来てるの?
ということで、ちょっと調べてみました。
ゴマは、ゴマ科ゴマ属の一年草。アフリカ大陸に野生種のゴマ科植物が多く自生しているが、考古学の発掘調査から、紀元前3500年頃のインドが栽培ゴマの発祥地である。主に種子が食材、食用油など油製品の材料とされ、古代から今日まで世界中で利用する植物である。
≪ウィキペディアから≫
だそうです。胡麻という植物の種だってことですね。その種を絞ったものがごま油ということになります。
ごま油なら多くの人が日常使っていそうですよね。
中華などで使いますよね。特にチャーハンに使うと香りが出てとっても美味しくなります。
胡麻の成分には何が含まれているのでしょうか。
驚いたことに、胡麻の半分が油分なんですね。後の20%はタンパク質で、30%はミネラルやビタミン類、食物繊維となっています。
えっ、油分がこんなに!じゃあ、あんまり体に良くないではないか!
そう思うのは間違いで、油分にも良い物と悪い物があるのです。
そして、胡麻の油分は体にとっても良い油分なのです。
油分には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸とがあって、胡麻は不飽和脂肪酸がたくさん含まれているのです。
【飽和脂肪酸とは?】
飽和脂肪酸は動物性で、体内に取り入れると、蓄積される性質があります。そして、摂りすぎると血液をドロドロにしてしまうのです。
私たちの血液は普段からサラサラにしておくのがベターなのです。血液がドロドロになると、様々な病気を引き起こしてしまいます。
【不飽和脂肪酸とは?】
不飽和脂肪酸は植物性で、逆に体内で蓄積されにくく、中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす役目があるのです。
さらに、不飽和脂肪酸には二通りの種類があります。
1つは一価不飽和脂肪酸で、もう一つは多価不飽和脂肪酸と呼ばれます。
一価不飽和脂肪酸は、オメガ9という体内で酸化しにくい性質を持っています。オレイン酸という物質があり、オリーブ油が代表的ですね。
血液をサラサラにしてくれる役目があって、悪玉コレステロールを下げる効果があるのです。体内で合成することが可能なので、サラダにしたり炒め物にすることで、摂取することができます。
一方、多価不飽和脂肪酸は体内で合成することができません。なので、食べ物として摂取する必要があるのです。
これには2種類あって、オメガ6系とオメガ3系があります。
オメガ6系はコレステロールを下げる性質がありますが、悪玉だけでなく、善玉も下げてしまうことがあります。そして、酸化すると発がん性に変わる性質も持っています。
この食品にごま油やコーン油、大豆油などがあります。うん?胡麻は体にいいんじゃ? そう、胡麻はすって食べるから酸化はしていないんですよね。
生で食べますからね。ごま油は炒め物に使うから酸化する。ということなんです。
もう一つのオメガ3系はというと、とっても優秀な油で、ガンを抑制する性質があるのです。この食品にはどんな物があるかというと、青魚の中のEPAやDHA、えごま油や亜麻仁油にあるαリノレン酸がそうです。クルミや栗にも含まれていますよ。
一度は聞いたことがあるでしょう。DHAが頭の働きを良くするとか。
パンを作る時にもこんなことも考えながら、体に良い食品をさりげなく取り入れて美味しく食べられたらって思います。
胡麻ベーグルのパン
パナソニックのホームベーカリー〔SD-BMT1000〕で焼いています。
⇒パナソニックのホームベーカリー〔SD-BMT1000〕の記事はこちらから
材料と作り方
材料
強力粉(キタノカオリ) | 210g |
米粉 | 90g |
砂糖 | 大1 |
塩 | 小1 |
水 | 162g |
黒すり胡麻 | 20g |
ドライイースト | 小1 |
*胡麻は黒でも白でもいいのですが、黒の方が生地に目立って美味しそうに見えます。又、すり鉢でするのが面倒ならすり胡麻でもいいと思います。
パン生地に入れてしまうと香りはそれほどしないので。
作り方
1.ドライイースト以外をケースに入れます。
2.ドライイーストはイースト容器に入れ、メニュー「20」でスタートします。
3.生地が出来上がったら取り出し、6個に分けます。
4.きれいに丸めて濡れ布巾を掛け20分ほど休ませます。
5.ベンチタイムが終わったら、ベーグルの形に成型します。まず、手の平で潰します。
6.上から三分の一に折ります。
7.手前も三分の一に折ります。
8.さらに半分に折ります。
9.細長く伸ばします。
10.片方の端を手の平で軽く潰します。
11.もう片方の端を潰した所にくっ付けます。
12.取れない様にしっかりと付けます。
13.同じようにこれを6個作ります。オーブンシートをこのサイズにカットして生地をのせます。
14.このまま、2次発酵をします。オーブンの発酵機能、あるいはそのまま置いて、2倍の大きさになるまで待ちます。
15.発酵が終わったらケトリングします。大きな鍋にお湯を沸かします。この時、オーブンを190度に予熱しておきます。
16.お湯は沸騰させません。沸騰するちょっと前にオーブンシートごとに生地を入れます。
入れたらオーブンシートは取ります。
17.表30秒、裏30秒くらい茹でます。茹でたらすぐに予熱したオーブンに入れます。このタイミングが難しいし、あわただしいです。
18.オーブンに入れて15分ほど焼きます。
19.出来上がりです。
胡麻の生地で作ったベーグル、健康にも良いし、黒ゴマが入って美味しそうです。
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