今回は黄色い果実、マンゴー入りのライ麦パンです。
マンゴーって?
少し前にテレビでもお馴染みになった、「宮崎産のマンゴー」。最近はスーパーでもマンゴーを見かけるようになりました。
そもそもマンゴーってどんな果実なんでしょう。
マンゴーの原産地はインドでかなり古くから栽培されているようです。日本では宮崎産というくらいですから、かなり暖かい地方だということは分かりますよね。
海外ではインドの他にメキシコやフィリピン、タイなどでも多く栽培されています。
日本は主に西日本、沖縄や宮崎、熊本、鹿児島などで栽培されています。
マンゴーの木はとっても大きくて、高さが40メートル以上にもなります。花は薄黄色で茎の先端に房状の花を咲かせます。
開花が終わるころ、強い臭いを発散させるため、その腐敗臭にハチやハエが集まってくるようになります。ハチによって受粉し、実をつけるようになります。
マンゴーの実は、ご存知の方も多いでしょうが、とっても大きいですよね。如何にも南国の果実という感じです。
マンゴーの実は熟すと甘みがあって独特な香りもします。
しかし、マンゴーはウルシ科に属しているため、皮膚に接触するとかぶれたりするので要注意です。
マンゴーにも幾つか品種があり、アップルマンゴー、キーツマンゴー、ペリカンマンゴーなどがあります。
最近マンゴーがにわかに出回るようになったいきさつにはビニールハウスでの栽培が盛んになったという背景があります。
なぜなら、日本は雨期とマンゴーの結実が重なるため、露地栽培ではなかなか難しかったからです。ビニールハウスを使用することで、雨に弱いマンゴーの実を守ることが出来るようになったのです。
とはいっても、ビニールハウスで大事に育てなければならないので、とっても希少価値が高くついてしまいます。
あの宮崎産のマンゴーだってとっても高くて、ギフトとしてならいいけど、普通に食するには高すぎます。
海外から輸出する方が断然安く済むのですが、先ほども開花後は凄い腐敗臭があるといいましたが、ハエなどの害虫侵入が問題となっています。
日本の法律では海外で農害虫がある場合、輸入を禁止することになっています。マンゴーなどの腐敗臭でハエが発生している地域からは駆除しなければ輸出できないのです。
きちんと駆除処理がなされて検疫を通過した果実は輸入されて、店頭に並べることができます。
最近、近所のスーパーで見かけるフィリピンのマンゴーなどは検疫に合格した果実なのです。ここ数年で南国の果実が日本でも多く見かけるのはそういう理由があったからなのです。
フィリピンは日本とも友好な関係なので、ちゃんと駆除処理を行っているのでしょうね。日本に輸出すればフィリピンも利益を上げることができるので、ちゃんと処理をしていることでしょう。
日本でも安く熱帯の果実が手に入るので双方共に良いことですよね。
ただ、今まで食べたことがなかったので、最初どうやってたべるんだろうと思ってしまいましたが。普通に2つに切って中の実をくりだして食べれば良いといういたって単純なことでした。
良く熟したマンゴーは甘くてとっても美味しいですよね。
生のまま食べる他に、マンゴージュースやマンゴープリンなどマンゴーを使ったスイーツも多くなってきました。
さて、そんなマンゴーの乾燥したものをライ麦パンとして使ってみました。
マンゴー&クリームチーズライ麦パン
パナソニックのホームベーカリー〔SD-BMT1000〕で焼いています。
⇒パナソニックのホームベーカリー〔SD-BMT1000〕の記事はこちらから
材料と作り方
材料
レジャンデール小麦粉(強力粉) | 125g |
ライ麦 | 125g |
バター | 5g |
砂糖 | 大1 |
塩 | 小1 |
豆乳 | 85g |
水 | 80g |
ドライイースト | 小1/2 |
マンゴー | 50g |
クリームチーズ | 50g |
*強力粉は普通のでかまいません。今回はレジャンデール小麦粉を使いました。
*水のみの代わりに今回は豆乳も入れていました。両方で165gになるようにします。
*マンゴーとクリームチーズは予め小さく切って置き、入れる寸前まで冷蔵庫に保管しておきます。
作り方
1.ドライイースト、マンゴー、クリームチーズ以外をケースに入れます。
2.ドライイーストはイースト容器に、メニュー「11」でレーズンありでスタートします。
3.ピピと鳴ったら、マンゴーとクリームチーズを入れ、再度スタートします。
4.約5時間後、出来上がりです。
ライ麦パンの場合、あまり膨らみません。切ってみます。
マンゴーの黄色いのが見えますよね。クリームチーズはさすが外からは見えません。生地に溶け込んでいますからね。
食べると、マンゴーの甘い味は良く分かるのですが、クリームチーズは一体どこへ?
でも何かが違うんですね。いつもの味ではない、まろやかな味が広がります。多分、これはクリームチーズと豆乳のせい?
お料理でいう「隠し味」ってところでしょうか。見えないけれど一味違うんですね。
これって結構大事なことで、レシピ通りに材料を入れるのではなく、ちょっと足すことで微妙な味の変化が生まれるのです。
創造性のあるオリジナルのパンを作る、これこそホームベーカリーの面白さではないでしょうか。
お試しください。
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