これは長年育てているシンビジュームの芽が出た写真です。
初めて買ったランの花
このシンビジュームの苗を買ったのはもう20年位前でしょうか。花屋さんで、「マリリンモンロー」と言う名前が付いているのにすごく惹かれて買ってしまいました。育て方も良く分からないまま。
淡いピンク色の花が咲いていたのを買った記憶があります。当時はちょっと高かったと思います。咲いているのを買ってきたから、当然その年は「わあ!きれい!」と喜んでいました。
ところが、次の年は花が咲かないんですね。「あれっ!どうして?何故なんだろう」とがっかりしていました。その頃、まだインターネットも普及していないので、簡単には調べられません。
図書館で本を借りて調べ、育て方を調べてみたり、でも何年も花が咲きませんでした。葉だけは元気なんですね。確か、買ってから4.5年してからだと思います。花芽が出てきたのが。
当時花芽といっても芽がどんな感じで出てくるのか良く分かっていませんでした。どこから出てくるのか、芽がどんな形をしているんだか。
図書館で借りてきた本には一応写真が載っていて葉っぱの根元から出るらしいのですが。それらしい芽はないし・・・
インターネットで検索
そうこうしている内にパソコンが出てきて、インターネットが出来る世の中になって来ました。あらゆる検索が可能になり、「シンビジューム」のことも調べることが出来ました。インターネットだと、一つの意見だけでなく多数の意見が載せられているので、沢山の情報を手にすることが出来ます。
その代わりどれが真実なのか迷いますけど。いろんな情報を元にもう一度ランの花の育て方を調べてみました。そして、分かったことは、ランの花の中でも「シンビジューム」は一番育てやすいということ。
「なあんだ!そうなのか!」 じゃあ何故咲かせられないんだろう。
シンビジュームの咲かせ方
私がやっと咲かせることに成功した経験から、シンビジュームは次のように育てれば必ず咲きます。
- 若いシンジュームは花を咲かせることより、株を十分に育てる。売っているシンビジュームはまだ若いんです。
- 葉が沢山ないと花芽は出ないので葉を育てることに専念する。
- 春から夏にかけて日光が十分当たる所で育てる。真夏は半日陰に置く。
- 春から夏はたっぷり水をやる。鉢の下から滴るくらい。梅雨時でも外に出しておいて大丈夫。
- 春から夏にかけて、肥料をやる。置き肥と1週間に1度液体肥料をやる。
- ぎりぎりまで寒さに当てる。シンビジュームは寒さに強い。
- 寒さに強いが真冬は室内に入れてやる。室内なら暖房は無くても良い。
大体こんなところでしょうか。ランとはいえ、他の種類よりずっと育てやすいのです。
株を充実させる
花が咲くと、ずっとそのままにしないで、少し観賞したら根元から切ってしまいます。これはそのままにしておくと、花に養分を取られてしまうためなんです。花に養分を取られると、株に養分がいかなくなるので、来年の花が咲かなくなってしまうんです。
せっかく咲いた花を切ってしまうのは惜しいのですが、仕方ありません。切った花は花瓶に挿しておけば楽しめます。結構長く持ちます。花はべとべとしています。
切った花の根元は取らずにそのままにしておきます。毎年花を切り取ると株の根元が幾つも残ることになります。
次の年に咲くのはこの株から咲くのではなく、違う株から芽が出ます。
芽は葉と同じ色をしているので、最初は葉だか芽なのか区別がつきませんでした。さわって見ると、手応えがあるので芽だと分かります。
茎が伸びる
芽が出るとだんだん茎が伸びてきます。
こうなると花が咲くのが分かりますよね。楽しみな瞬間です。この芽が一鉢に何本もあるともううれしくなってしまいます。
以前、一鉢に6本も花が咲いた時期がありました。こうなると、植え替えが必要になりますが。
育てた甲斐があると思うのはこういう時なんです。室内に取り入れる時、この芽を折らないように気をつけないといけません。茎が伸びてきたら、支柱を立ててあげます。花の茎は自由に伸びていきます。真っ直ぐには伸びません。お店で売っているのは支柱を使って真っ直ぐに矯正しているのです。
見栄えを良くするのであれば、支柱を立てて真っ直ぐになるように誘導します。くれぐれも花を折ってしまわないようにして下さいね。
シンビジュームの鉢が4つに
今、シンビジュームは4鉢あります。初め一鉢から植え替えをしながら4つになりました。同じ種類ばかりなので、本当は違う種類のを欲しいのですが、4つもあるんじゃあちょっとね。室内に取り入れる時が大変。場所を取るんですよね。葉っぱが長いので、邪魔になるし。
室内に入れる頃は花芽が出ているので、葉は一まとめに縛ってしまいます。そうしないと、歩く場所が無くなってしまうから。葉っぱが邪魔だなんて言っていますが、花が咲いたらその綺麗さに圧倒されます。邪魔だなんてかわいそうなことを言ってはいけませんね。
かなり長く咲いてくれるので、冬の室内を明るくしてくれます。一鉢に何本も咲いた時はそれはもう華やかでした。
ちゃんと世話をすれば答えてくれる
先程シンビジュームは手がかからないと言いましたが、確かに他のランと比べると手はかからないのです。但し、育て方で述べたようにあれくらいは世話が必要です。まるっきりほっておいたら立派な花は咲きません。下手をすると、花芽が出ないと言うこともあります。
実はここ1,2年世話をさぼっていたため、花芽が出なくなっていました。植物はとっても素直ですね。今年は春から夏にちゃんと世話をしました。
それで、写真のように花芽が出ています。世話をすればちゃんと答えてくれるんです。
植物は裏切らないからガーデニングにはまるのかもしれませんね。
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