毎年、年末には1泊で出かけることにしているのですが、今年は伊豆へ温泉となりました。
年末の忙しい時に旅行? と言う所ですが、早めに大掃除を済ませてしまえばそんなに大変なことではありません。
ちょっと宿泊代が高くついてしまいますが・・・・・
予約を入れたのが11月、年末に旅行に出かける人って意外と多いんです。早めに予約しないとすぐ一杯になってしまいます。
特に人気の高い宿は早いですよね。
伊古奈荘
予約を入れたのは「伊古奈荘」といって、中伊豆にある伊豆長岡温泉です。「じゃらん」で見つけました。
宿を探す時、ネットで探す方が多いと思いますが、我が家もしかりで、主に「じゃらん」か「楽天トラベル」で探すことが多いです。
そこにある「クチコミ」を参考にして判断するのですが、たまにあてにならないことも多いので、あまり鵜吞みにはできないですね。
自分で確かめるのが一番、でも失敗したくはないし・・・
ほとんどの方がそう思うのではないでしょうか。でも泊まってみないと本当の所は分かりません。
今回、泊まった「伊古奈荘」ですが、ここはお勧めです。昔ながらの温泉宿という感じで、とっても落ち着きました。
13人しか泊まれませんが、少ない方が静かで良いこともあります。駐車場が宿の前にあるのですが、私たちが行ったときはもうすでに5台くらい停めてあって、どこに停めようか迷っていたらすぐに宿の人が出てきました。別の場所に駐車場があるとかで宿の人が動かしてくれました。
荷物を持ってくれたり、3人くらいの人が出てお迎えをしてくれたのは今時珍しいかも。
中へ入ると純和風という雰囲気で何故か懐かしい気がしました。ホテルの様にきらびやかでもなく、落ち着いた雰囲気でした。
ロビーも長椅子にテーブルが置いてあり、長椅子には小さな民芸調の座布団が、傍にコーヒーのマシンが置いてあって、自由にコーヒーを飲むことが出来ます。
最近、コーヒー無料というのが多いですよね。こちらも無料で飲むことが出来、マシンだけは新しいのが入れてあるから驚きです。
エスプレッソやカフェラテが飲めるってなかなかないです。でも普通のブレンドがないという所が不思議でした。
さてお部屋に案内してもらうと、入り口が又和風造りで、ドアの前に引き戸のようなものがありました。玄関口も広いです。玄関内に冷蔵庫が置いてあります。
中はジュース、ビール、ワインなどが入っており、飲んだ分を申告するようになっているようです。値段はワインの他は瓶ビールなど普通です。
持ち込みOKのようで、近くのスーパーやコンビニで買った飲みものを入れておけます。まあ、これは普通ですね。
部屋は16畳で広さはたっぷりです。6人部屋なので3人で泊まる私たちには広すぎるくらいでした。
この他に洗面所とトイレ、バスが付いています。
それぞれ別になっていますから、誰かが風呂を使っていてもトイレに入ることが出来ます。
洗面所の鏡は観音開きになっていて、開くと右にはドライヤーと歯磨き立てがあり、左は男性用の化粧品と女性用の化粧品がありました。
せっかくだからクレンジングや化粧水、乳液を使ってみました。敏感肌にも優しい化粧品でした。何も持ってこなくても大丈夫みたいですね。
まるで自分の家にいるみたいです。
脱衣室を兼ねているのですが、脱いだ衣服を置いておく籠があればもっと良いのにと思いました。
この宿の素晴らしい所は、部屋に付いている風呂が源泉かけ流しの温泉水であることなんです。普通のユニットバスながら温泉が出るのだから驚きですよね。
小さい子供を連れている場合はこのバスを使えるので便利ですよね。家の風呂より広かったですよ。
最もこのバスを使わなくとも、大浴場と無料で使える露天風呂が1階にありますので、そちらの方が風情があります。
せっかく露天風呂を使えるのだからと早速行ってみました。露天風呂は貸し切りで、空いていればいつでも自由に入れます。予約は要りません。
露天風呂は「大と小」があります。さすが、大きい方は家族連れが貸し切っていましたので、小さい方へ入ってみました。
戸口に掛け板があり「今貸し切りです」という表示にしてから、中で鍵をかけて入るのです。大浴場と違う所は、脱衣所と風呂が一緒になっていますので、いきなり寒い!
なにしろ天井がなく、空が見えるのですから。露天だから当然といえば当然なんですけどね。
石が敷き詰められて、ちょっとした中庭風になっており、灯りがほんのり灯してある、少し薄暗くなっています。一人だけの貸し切り状態なので、ゆったりです。
上を見ると薄暗い空が見えてとっても癒される瞬間でした。毎日の雑事を忘れてしまうようなゆったりとしたひと時でずっと入っていたいような気分でした。
お湯はあまり熱くなく、長く入っていられるのも良かったです。肌がすべすべになるのを感じます。「小」は一人もしくは二人ぐらいで入る大きさでした。
ゆっくり浸かれば出ても冷えることなくいつまでも温かいままです。タオルが脱衣の場所にたくさん置いてあって、幾らでも使ってよいというのが良かったですよ。
お湯に入るのにタオルなしで行けるのですから、何度でも入ることが出来ます。
ちなみに私はこの露天風呂を2回、部屋の風呂を1回使いました。本当はもっと入りたかったのですが、そんなに入れませんでした。
次に来るときは大浴場の方を入ってみようかな、なんて思っています。
そうそう、私たちは2階の部屋でしたが、1階は部屋に露天風呂が付いているので、その人たちは貸し切り風呂や大浴場は入ることがないでしょう。
ですから、貸し切り風呂も大浴場も空いているということです。露天風呂付のお部屋にしなくても結構ゆったり入ることが出来るのです。
食べきれないほどの食事
さて、露天風呂を堪能した後は、夕食の時間。夕食はスタンダードとデラックスがあるのですが、我が家は何とデラックスに。
デラックスは船盛が付いて、刺身、伊勢海老、アワビなどが入っています。これは2人に一つ付くのです。
せっかく伊豆に来たのだからアワビや伊勢海老を食べてみたいということで、デラックスにしました。
前菜から始まって最後デザートまで、
ごらんの通りメニューにはずらっと本日のお料理が書いてあります。これを次々に仲居さんが運んでくれるのですが、量が半端でないのです。
デラックスを注文したので、余計に量がたっぷりで、何とかクリアしましたが、最後はもうお腹一杯で何もいらないという感じでした。
普通のスタンダードで十分です。味も良くて、とっても美味しくみんな満足していました。私は飲み物に「レモンビール」という珍しいビールを頼んだのですが、果実酒という感じで、ビールではなかったですね。でも女性には飲みやすいのではないでしょうか。
夕食だけでなく、朝食もかなり充実していましたよ。純和風のお料理で、アジの開きは焼きたてでとっても美味しかったです。
食事と温泉がメインの人にお勧め
「伊古奈荘」は純粋に温泉を楽しみたい、そして美味しい食事もという人に特にお勧めです。
決して景観が良くはないので、遊びに行くというよりは、温泉でゆったり、まったりしたいという人にはとっても良い旅館です。
私たちは年末に行ったので、値段が少し高く設定してありましたが、普段はそれほど高い宿ではないと思います。
一泊2食で、一人1万ちょっとで、露天風呂が貸し切り状態で入れて、食事も美味しい、部屋は広いとなれば、決して高くはないと思います。
それと仲居さんがとっても感じの良い方ばかりで、お子さん連れの家族には小さい子供に声をかけている光景をみました。
帰りも外へ出て、車で出るまで見送ってくれるなど、温かさを感じました。古き良き温泉旅館という所でしょうか。まさに日本人ならではの「おもてなし」ですね。
何故か心が温まってうれしくなってしまいました。ものすごく立派な旅館ではないけれど、温泉に美味しい食事、仲居さんのおもてなしという点でお勧めの旅館です。
伊豆に出かけた際にはぜひ、一度泊まってみて下さいね。
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