今回はふんわりパン・ド・ミに生クリームを入れてさらにリッチな味に仕上げました。
パンに乳製品を入れる意味
パンを作るときに乳製品を入れますが、これは何の役目で入れるのでしょうか。
これはパンの生地に風味や水分を与えるためなのです。又、焼き色がきれいになるという役目もあります。
よく使われるのはスキムミルクですが、その他にも牛乳やヨーグルト、生クリーム、チーズなどがあります。
それぞれ、使い方によって仕上がりに違いが出てきます。
牛乳 | 牛乳を使うと風味や香りが良くなりますが、水の代わりに使う時にはその量に注意しなければいけません。 牛乳には、無脂固形分と乳脂肪分が入っていますので、水の分量分を入れてしまうと生地が締まって美味しく出来ません。 それを考慮しながら加えなければなりません。 |
脱脂粉乳(スキムミルク) | 牛乳の脂肪分を除き、濃縮して粉末にしたものです。長期間、保存が効くため一般的に使われています。 |
練乳 | 牛乳や脱脂乳を濃縮したものです。 牛乳を濃縮して作られる「エバミルク」、砂糖を加えて作る「コンデンスミルク」があります。 |
生クリーム | 乳脂肪分18%以上のものをいいます。乳脂肪が多いので大変しっとりした風味のあるパンになります。 |
ヨーグルト | 牛乳を乳酸菌で発酵させて作ります。生地にさわやかさを与えるためにプレーンタイプ(砂糖・香料の入っていない)を使うことがあります。又「ヨーグルト種」として種の発酵に使われることもあります。 |
チーズ | トッピングとして使われることが多いです。チーズ独特の風味が出ます。 |
このように乳製品はパンを作る上で、大事な役割があるのです。
しかしながら、卵や乳製品にアレルギーのある子供も少なからずいますので、注意が必要です。
ラムレーズンリッチふんわりパン・ド・ミ
今回はリッチな味としっとり感の出る生クリームを生地に練りこんで作ってみました。
さらにラムレーズンを具材に入れ、パン・ド・ミにしました。サクサクとした食感のパン・ド・ミですが、その中でもふんわり、柔らかいパン・ド・ミコースで焼きました。
このホームベーカリーは3パターンの食感が楽しめるパン・ド・ミコースがあります。私はその時々でコースを使い分けて食感を楽しんでいます。
パナソニックのホームベーカリー〔SD-BMT1000〕で焼いています。
⇒パナソニックのホームベーカリー〔SD-BMT1000〕の記事はこちらから
ラムレーズンについて
ラムレーズンはレーズンをラム酒に浸して作ります。レーズンはブドウの実を天日や人工的に乾燥させて作られたものです。
ブドウの実は殆ど水分が多いのですが、乾燥することによって濃縮され果糖が占める割合が多くなります。
そのまま食べると大変甘く、若干食感が良くありません。これは長期間保存されていたために糖分が結晶となって出るからなのです。
この結晶となった糖分を戻すには、お酒やお湯、ジュースなどに漬けておけばなめらかになります。
ラムレーズンはそんなレーズンをラム酒に漬けたことによって、風味や食感を良くしたものなのです。
レーズンにはカリウム、食物繊維、カルシウム、酒石酸、ポリフェノールを多く含んでいます。
レーズンとラム酒があれば手軽に自分でも作れそうですね。
材料と作り方
材料
強力粉 | 200g |
薄力粉 | 50g |
バター | 20g |
砂糖 | 大2 1/2 |
塩 | 小1 |
生クリーム | 100g |
水 | 70g |
アーモンドプードル | 30g |
ラムレーズン | 50g |
ドライイースト | 小1/2 |
作り方
1.ラムレーズンとドライイースト以外をケースに入れる。
2.ドライイーストはイースト容器に入れる。
3.メニュー「3」、レーズンあり、手で入れる、粗混ぜでスタート。
4.ピピと鳴ったらラムレーズンを入れ、再度スタート。
5.約5時間後、出来上がり。
ラムレーズンの香りとちょっぴり洋酒が効いたとっても美味しいパンになりました。又生クリームが入ったことで、なめらかでしっとりした食感がでました。生クリームを入れるときは水の分量を減らして入れてくださいね。
パン・ド・ミのサクッとした食感も味わえますからとってもリッチですよ。ぜひ作ってみてくださいね。
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